「減価償却費(げんかしょうきゃくひ)」。これだけは特殊な経費になります。主にクルマやパソコン、デジカメなど、一回使っておわりではないものや、何年にもわたってその効果を発揮するものについては、使い切るまで少しずつ経費にしていくというやり方をとります。あらかじめ、品目ごとに「使い切るまでの期間」がきめられており「耐用年数(たいようねんすう)」といいます。その年数に応じて経費を配分していきます。たとえば、普通自動車なら6年、軽自動車なら4年、パソコンも4年、デジカメなら5年で使い切る(買い替え)時期が来るでしょうということです。減価償却で経費にできるのは9割までと決まっています。だから
1.買った金額に0.9をかける。(経費にできる額)
2.1/耐用年数をかける。(1年間あたりの経費にできる額)
年度途中で購入した場合は使用した月数の分をわりだすので
3.使用した月数/12をかける
たとえばパソコンでも10万円未満のものだと消耗品になります。10万円以上20万円未満だと「均等償却(きんとうしょうきゃく)」で三年間でその価値を100%経費にできます。しかし20万円以上(上限なし)だと定額法を使い、定められた耐用年数4年で90%の価値まで経費とします。残り10%はどんなに使えないPCでも価値をその空っぽとも言える箱のなかにおいていくようなもの。青色の場合は現在特例があり、30万円未満のものなら消耗品として一括で計上できるようになりました!この特例もいつまで続くのかわからないけれど・・・PCが仕事道具のわれわれにとってはずっと続いてもらいたいものですね。
価格 | 減価償却の計算法 | 1年間の経費になる金額の計算 |
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10万円未満 | 消耗品(減価償却費にならない) | 買ったその日に100%経費 |
10万円以上~20万円未満 | 均等償却 | 価格×三分の一 |
20万円以上~上限なし | 定額法 | 価格×0.9÷耐用年数÷12×使った月数 |